さわりの部分を聴いてみましょう。

photo credit: Violin1t_3 via photopin (license)
例えば、このパッヘルベルのカノンのさわりの部分を聴いてみましょう。と言われたら、曲のどのあたりをイメージしますか?
「さわり」というのは、曲の最初の部分を意味するのかと思っていたのですが、実はこれが誤用だと知ってびっくり。
さわりというのは、本来、一番の聞かせどころを意味するというのです。
さわり
- さわること。また、その時の感じ。
- その義太夫節(ギダユウブシ)の中で、一番の聞かせ所(聞き所)とされる部分。〔広義では、一つの話の中で最も感動的な(印象深い)場面を指す。また、近年は歌の冒頭の部分を指して言う向きもある〕さわり文句。
「新明解国語辞典 第七版」
辞書によっては「さわり=最初の部分」は間違い!と言い切っているものもありますが、さすがに新明解、懐の深いところを見せています。
正しいかどうかはさておき、実際の用例においては「さわり=聞かせどころ」よりも「さわり=最初の部分」という意味で使われているケースの方が多いのではないかと思うのですが、、、どうでしょうか?
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る