フィンランド語学習記 vol.397 − どなたのお名前で予約をされましたか?
フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットにこんな表現が出てきました。
Ravintolassa(レストランにて)
− Meille on varattu täältä pöytä.(テーブルを予約したものですが。)
− Millähän nimellä se on tilattu?(どなたのお名前で予約をされましたか?)
− Jukka Kukkosen nimellä.(ユッカ・クッコネンの名前で。)
*varata(予約する)、tilata(注文する、予約する)
『suomea suomeksi 2』P.44
この表現で面白いなと思ったのが、接格[-llA]の使い方。
主格 | nimi |
---|---|
↓ | |
接格 | nimellä |
「どなたのお名前で」「ユッカ・クッコネンの名前で」という部分が接格の形になっています。
接格には「(道具)を使って」という意味もあるので、おそらくはその用法なのだと思います。
Osaatko syödä puikoilla?(あなたは箸を使って食べることができますか?)
ただレストランを「◯◯の名前で」予約をすると言いたいときに、接格を使うというのは思いつかない発想。
このような思いがけない発想に出会うのも語学の楽しみの一つかもしれません。