ロッキーⅥ
久しぶりに『ロッキーⅥ』を見ました。
といっても、スタローンの方ではなく、フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキの短編映画です。
この『ロッキーⅥ』は学生の頃に見て、しみじみ「いいなあ」と思った一本。
手持ちの「カウリスマキ Blu-ray BOX」に収録されているのを思い出して、引っ張り出してきました。
わずか8分のこの短編。ストーリーはあってないようなもの。
ロシアの寒村からは大男のイゴールが犬ぞりでボクシングの試合へ。
一方、アメリカからはやせっぽちのロッキーが試合へ向かいます。
試合では、体格差そのままにイゴールがロッキーをこてんぱんに打ちのめす。まあそれだけ。
この突き放したようなユーモアに共感できる人なら、きっとカウリスマキ作品のファンになるのではないかと思います。
またこの映画から政治的・社会風刺的なメッセージを読み取るような解釈もあるようですが、そこまで考えていたのかな?というのが率直な感想。
この世界にたくさんの映画があるのなら、余ったフィルムを使って酔っ払いながらテキトーに作りましたという映画もあってよいのではないでしょうか。
何も全ての映画や芸術が偉大である必要はないと思うのです。
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