「おののく」と「わななく」の違いとは?

16072901 16072901

この世のものとは思えないような恐ろしい生き物に出会い、

恐怖におののく。。。

恐怖にわななく。。。

こんなときに使う「おののく」と「わななく」の違いとは何でしょう?

まずは新明解を見てみましょう。

おののく【戦く】

〔恐ろしさや寒さなどで〕ぶるぶる震える。

「新明解国語辞典 第七版」

わななく

〔恐怖や興奮などのために〕からだ(の一部)が小刻みに震える。

「新明解国語辞典 第七版」

これではどうもニュアンスの違いがはっきりしません。

続いて広辞苑も見てみましょう。

おののく【戦く】

おそれふるえる。わななく。

「広辞苑 第五版」

わななく【戦慄く】

  1. 恐怖や怒り、または寒気のために、体がふるえる。
  2. 音声がふるえる。
  3. 不安・動揺でさわぎ乱れて落ちつかない。
  4. 髪の毛がほつれる。

「広辞苑 第五版」

これによると「わななく」には複数の意味があるようですが、「恐怖に震える」という中核の意味はどちらも同じ。

結局、ニュアンスの違いははっきりしませんでした。

ただ辞書を一旦手元に置いて、おののく人とわななく人をイメージしてみると、わななく人の方が震えの幅が大きいように思いませんか?

おののく人 → ぶるぶるぶる

わななく人 → ぶるぶるぶるぶるぶる

おののくが3センチくらいだとすれば、わななくは5センチくらい?

いずれにしても、微妙な差ではありますが。。。

 
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ 新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る