フィンランド語学習記 vol.404 − 本を買う

photo credit: floors via photopin (license)

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この頃の猛暑のおかげで、外出が減り、読書のペースが上がってきました。

先日も仕事帰りに書店で本を見繕って帰宅。アイスコーヒーを飲みながら、家でゆっくり本を読むのは至福の時間です。

ところで「本を買う」と言うとき、私たち日本人の頭の中にはいったいどのような絵が浮かんでいるでしょうか?

一冊の本? 二冊の本? あるいは本の山?

ほとんどの人はそんなことを考えたことはないと思うのですが、フィンランド語で「本を買う」と言うためにはそのような周辺情報も必要です。

本を意味する単語 kirja が実際の文の中でどのように変化するのか見ていきましょう。

Ostan kirjan.

kirjan は単数対格の形。

一冊の本を買うときに使います。

Ostan kirjoja.

kirjoja は複数分格の形

複数の本を買うときに使います。

Ostan kirjat.

kirjat は複数対格の形。

こちらは(話題になっている)全ての本を買うときに使います。

整理するとこんな感じに。

単数対格 Ostan kirjan. 本を一冊買う。
複数分格 Ostan kirjoja. 本を何冊か買う。
複数対格 Ostan kirjat. 本を全部買う。

 

現実の使用場面を想像してみると、おそらく一番使用頻度が高いのは複数分格の形なのではないでしょうか。

ただ厄介なのは、その複数分格が一番作るのが大変ということ。

最近新しい文法がたくさん出てきて、複数形の格変化を忘れがちなので、夏の間にもう一度復習したいと思います。