東西南北の瓜

photo credit: wwarby Jack-o'-lanterns via photopin (license)

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かぼちゃは漢字で書くと「南瓜」。

字のとおり南から伝わった野菜なのかな?と思い、辞書を引いてみるとびっくり。

かぼちゃ【南瓜】

〔東南アジアの地名 Cambodia(カンボジア)から〕

畑に栽培する一年生つる草。夏、黄色の花を開く。実は大形で、煮ると甘い。種類が多く、実の形・色はさまざまである。とうなす。〔関西では、なんきん。ぼうぶら 〕〔ウリ科〕

「新明解国語辞典 第七版」

かぼちゃの名前の由来はなんとカンボジア。一度もそんなつながりを連想したことはありませんでした。

南蛮渡来の瓜なので、南瓜という名前になったようです。

辞書の中にはもう一つ西の瓜もあります。

すいか【西瓜】

〔「すい」は「西」の唐音、西域原産のウリの意〕畑に作る一年生つる草。実は丸くて大形で緑色。水分が多くて甘く、夏の代表的な果物とされる。〔ウリ科〕〔季語としては、秋〕

「新明解国語辞典 第七版」

こちらは西域から伝わった瓜なので、西瓜という名前に。

ところで南瓜や西瓜があるなら北瓜や東瓜もないのかな?と思い、手持ちの国語辞書を探してみたものの見つかりません。

ただ北の代わり(?)に、冬の瓜ならありました。

とうがん【冬瓜】

〔トウグワの変化〕畑に植える一年生のつる草。夏、黄色の花を開き、スイカに似た実がなる。普通、煮て食べる。かもうり。〔ウリ科〕

「新明解国語辞典 第七版」

冬瓜は夏野菜ですが、冬まで持つので「冬瓜」と呼ぶのだそう。

残る東に関係しそうな瓜だけは、残念ながら見つからず。

何か良さそうな瓜があったらぜひ情報提供をよろしくお願いいいたします。

 
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