フィンランド語学習記 vol.414 − 能動現在分詞の使い方
きのうの能動現在分詞に関するエントリーの続きです。
フィンランド語学習記 vol.413 − 能動現在分詞の作り方
まずはフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に出てくる次の表現を見てみましょう。
puhua (話す) |
→ | puhuva papukaija (話すオウム) |
lentää (飛ぶ) |
→ | lentävä lautanen (空飛ぶ円盤) |
soittaa (演奏する) |
→ | vivlua soittava tyttö (バイオリンを弾く少女) |
asua (住む) |
→ | Suomessa asuva ulkomaalainen opiskelija (フィンランドに住む外国人留学生) |
太字の部分が能動現在分詞[-vA]の形になっています。
続いてこれらの表現が文中で格変化する例を見ていきましょう。
puhuva papukaija(話すオウム)
Puhuvat papukaijat osaavat yleensä sanoa vain pari sanaa.
(話すオウムは普通2〜3語だけを話すことができる。)
(話すオウムは普通2〜3語だけを話すことができる。)
オウムは一羽だけではないので、複数主格[-t]の形になっています。
単数主格 | Puhuva | papukaija |
---|---|---|
↓ | ↓ | |
複数主格 | Puhuvat | papukaijat |
lentävä lautanen(空飛ぶ円盤)
Uskotko sinä lentäviin lautasiin?
(あなたは空飛ぶ円盤を信じますか?)
(あなたは空飛ぶ円盤を信じますか?)
uskoa+入格で「〜を信じる」の意味に。かつ円盤は一枚だけではないので、複数入格の形になっています。
単数主格 | lentävä | lautanen |
---|---|---|
↓ | ↓ | |
複数入格 | lentäviin | lautasiin |
vivlua soittava tyttö(バイオリンを弾く少女)
Tunnetko tuon vivlua soittavan tytön?
(あなたはあのバイオリンを弾く少女を知っていますか?)
(あなたはあのバイオリンを弾く少女を知っていますか?)
少女は目的語なので、対格[-n]の形になっています。
単数主格 | soittava | tyttö |
---|---|---|
↓ | ↓ | |
単数対格 | soittavan | tytön |
Suomessa asuva ulkomaalainen opiskelija(フィンランドに住む外国人留学生)
Suomessa asuville ulkomaalaisille opiskelijoille opetetaan suomea.
(フィンランドに住む外国人留学生にフィンランド語を教えています。)
(フィンランドに住む外国人留学生にフィンランド語を教えています。)
opettaa+向格で「〜に教える」の意味に。かつ学生は一人だけではないので、複数向格の形になっています。
単数主格 | asuva | ulkomaalainen opiskelija |
---|---|---|
↓ | ↓ | |
複数向格 | asuville | ulkomaalaisille opiskelijoille |
以上『suomea suomeksi 2』より能動現在分詞の格変化の例を取り上げてみました。
一見複雑なようではありますが、 [-vA]の形さえ作ってしまえば、どの動詞であってもそこから先の格変化は同じ。
(語尾が必ず[-vA]になるため。)
そういった意味では、多くの用例に当たって慣れていけば、すぐに使いこなせる形なのではないかと思います。。。おそらく。