フィンランド語学習記 vol.418 − 受動現在分詞の使い方
昨日に続いて、フィンランド語の受動現在分詞について。
フィンランド語学習記 vol.417 − 受動現在分詞の作り方
今回はこの受動現在分詞を使ってどんな意味を表すことができるのか、いくつかの用例を見ていきたいと思います。
「〜しなければならない」
Minun on mentävä.(私は行かなければならない。)
属格+olla+受動現在分詞で「〜しなければならない」という意味になります。
同様の意味を表すのに、これまでは täytyy や pitää を使っていました。
täytyy の文 | Minun täytyy mennä. |
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pitää の文 | Minun pitää mennä. |
受動現在分詞の文 | Minun on mentävä. |
täytyy や pitää の文は動詞の原形(mennä)を使うのに対して、この形は受動現在分詞(mentävä)を使うので、作るのに一手間かかります。
「〜すべき(されるべき)」
フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』にはこんな表現が出ていました。
Luettava kirja | = | kirja, jota luetaan, tai kirja, joka täytyy lukea |
Maksettava lasku | = | lasku, joka maksetaan, tai lasku, joka täytyy maksaa |
Pestävät astiat | = | astiat, joita pestään, tai astiat, jotka täytyy pestä |
Muistettava asia | = | asia, joka muistetaan, tai asia, joka täytyy muistaa |
例えば、左上の Luettava kirja は「読まれる本」と「読むべき本」という二つの意味になります。
同様に Maksettava lasku は「支払われる請求書/支払うべき請求書」、Pestävät astiat は「洗われる食器/洗うべき食器」、Muistettava asia は「覚えられること/覚えるべきこと」という二つの意味に。
これらの場合は「〜される」よりも、「〜すべき」の意味で使うケースの方が多いのかなと思います。
「〜できる」
続いてテキストからもう一例。
Avattava ikkuna | = | ikkuna, joka avataan ikkuna, joka täytyy avata, tai ikkuna, joka voidaan avata |
Avattava ikkuna は「開かれる窓/開くべき窓/開くことのできる窓」という三つの意味になります。
この場合は「〜される」「〜すべき」よりも、「〜できる」の意味で使うケースが多いのかなと思います。
まとめ
フィンランド語の受動現在分詞はおもに、
- 「〜される」
- 「〜すべき(されるべき)」
- 「〜できる」
以上3つの意味になると覚えておきましょう。