フィンランド語学習記 vol.433 − ひとりぼっち
ひとりぼっち
仲間や、たよりにする人などが居なくなった人(状態)。孤独。ひとりぽっち。
「新明解国語辞典 第七版」
語源由来辞典によれば「ひとりぼっち」というのは特定の宗派に属さないお坊さんを「独法師」と呼んだことに由来するのだそう。
ひとりぼっちの他に「◯◯ぼっち」という言葉はあるのだろうか?と考えてみても、なかなか思い付かず。そういう意味では独特の日本語表現と言えるのかもしれません。
先日のフィンランド語教室では、この「ひとりぼっち」に近いニュアンスの ypöyksin という単語を習いました。
ypöyksin
all alone
Koira jätettiin ypöyksin.
(The dog was left all alone.)
「Wiktionary」
フィンランド語の yksin は「一人で」の意味。それではその前に付いている ypö の意味は何なのだろう?と思って調べてみたものの、はっきりしたことはわかりませんでした。
意味というより、単に[y-y-]という音のリズムにポイントがあるのかもしれません。フィンランド語には同様のリズムを持った次のような単語もあります。
upouusi
brand new
「Wiktionary」
täpötäysi
full to the brim, as full as possible
Huone oli täpötäysi.
(The room was packed.)
「Wiktionary」
ypöyksin[y-y-], upouusi[u-u-], täpötäysi[t-t-]はどれもユニークな語感の単語。
もしかしたら日本語のオノマトペに近い感覚で使われているのでしょうか?
12月 22, 2016 @ 09:54:32
初めて聞きました!興味深いですね。
フィンランド語のオノマトペ的なものはpiipittää(ピーピー。小鳥、目覚まし時計、炊飯器)、tikittää(チクタク。時計)、puksuttaa(シュシュポポ、機関車)、huohottaa(ハーハー、呼吸の音)・・・・などと聞いていました。
12月 28, 2016 @ 01:36:17
nitecokatuさん
こんにちは。挙げていただいた単語はみな初めて聞きました。何だか日本語のオノマトペと感覚が似ていますね。フィンランド語って素敵だなあと改めて思えるような単語たちです。また教えてください!
12月 28, 2016 @ 10:14:53
そうですよね。音で状態が想像できるかな(フィンランド人の耳にならないとね)
ではもっと他に。
jumputtaa(重いものがぶつかる。こぶしで壁を叩く。心臓の音ドンドン、ドシンドシン、トクトク・・)liplattaa(水が落ちる、ぽたぽた)sihistä(猫がシャ~!)mulista(狼や犬がム~とうなる声)litistä(人や小さな物が叩く音パシャパシャ)ropista(雨がたてる音ピシャピシャ)solista(流れる水の音ソヨソヨ)inistä(蚊が飛ぶ音ブ~ン)
その他・・・なんでも自分で作れるんじゃないですか?と先生が言ってました。
日本語でも勝手に作りだしますものね。でもフィン語ではまだ難しい・・・・(-_-;)
12月 29, 2016 @ 23:49:03
nitecokatuさん
これはすごい!
おっしゃるとおり、自分で単語を作れるくらいの感覚を身に付けられたら楽しそうですね。あとこういう単語を集めた絵本があったら絶対買うだろうなって思います。誰か出してくれないでしょうか?