フィンランド語学習記 vol.433 − ひとりぼっち

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ひとりぼっち

仲間や、たよりにする人などが居なくなった人(状態)。孤独。ひとりぽっち。

「新明解国語辞典 第七版」

語源由来辞典によれば「ひとりぼっち」というのは特定の宗派に属さないお坊さんを「独法師」と呼んだことに由来するのだそう。

ひとりぼっちの他に「◯◯ぼっち」という言葉はあるのだろうか?と考えてみても、なかなか思い付かず。そういう意味では独特の日本語表現と言えるのかもしれません。

先日のフィンランド語教室では、この「ひとりぼっち」に近いニュアンスの ypöyksin という単語を習いました。

ypöyksin

all alone

Koira jätettiin ypöyksin.
(The dog was left all alone.)

「Wiktionary」

フィンランド語の yksin は「一人で」の意味。それではその前に付いている ypö の意味は何なのだろう?と思って調べてみたものの、はっきりしたことはわかりませんでした。

意味というより、単に[y-y-]という音のリズムにポイントがあるのかもしれません。フィンランド語には同様のリズムを持った次のような単語もあります。

upouusi

brand new

「Wiktionary」

täpötäysi

full to the brim, as full as possible

Huone oli täpötäysi.
(The room was packed.)

「Wiktionary」

ypöyksin[y-y-], upouusi[u-u-], täpötäysi[t-t-]はどれもユニークな語感の単語。

もしかしたら日本語のオノマトペに近い感覚で使われているのでしょうか?