フィンランド語学習記 vol.25 − もぐるのか、のっかるのか

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フィンランド語教室13週目のレポート。
電車遅延のため、10分ほど遅刻してしまいました。ここまで無遅刻・無欠席だったのに残念。
授業ではここまでに習った二つの格変化を使って、様々な表現の練習をしました。
ここではその二つをもう一度整理しておきましょう。
①接格(Adessiivi)
おもに「〜の上に」の意味を表し、[-lla/llä]の格語尾を付ける。
Tuolilla on kassi.(イスの上にカバンがあります)
*tuoli(イス)、kassi(カバン)
*tuoli(イス)、kassi(カバン)
②内格(Inessiivi)
おもに「〜の中に」の意味を表し、[-ssa/ssä]の格語尾を付ける。
Kassissa on kirja.(カバンの中に本があります)
*kassi(カバン)、kirja(本)
*kassi(カバン)、kirja(本)
ここまではよし。
これらの格は「(人)が(場所)にいます」という表現にも使用することができます。
Minä olen Suomessa.(私はフィンランドにいます)
Minä olen Venäjällä.(私はロシアにいます)
*Suomi(フィンランド)、Venäjä(ロシア)
Minä olen Venäjällä.(私はロシアにいます)
*Suomi(フィンランド)、Venäjä(ロシア)
?? このとき「私」はフィンランドの中にもぐっていたり、ロシアの上にのっかっていたりする訳ではなくて、単にそれぞれの国にいると言っているに過ぎないのですが、格語尾は[-lla/llä]を使う場合と[-ssa/ssä]を使う場合に分かれるのだとか。
この使い分けには特に法則はなく、覚えるしかないのだそうです。
もっとも国名に関しては[-lla/llä]を使うのが Venäjä(ロシア)くらいということですので、覚えるのは簡単です。
しかしフィンランド国内の街となるとどうでしょう?
Minä olen Helsingissä.(私はヘルシンキにいます)
Minä olen Turussa.(私はトゥルクにいます)
Minä olen Tampereella.(私はタンペレにいます)
Minä olen Rovaniemellä.(私はロヴァニエミにいます)
Minä olen Vantaalla(私はヴァンターにいます)
Minä olen Riihimäellä(私はリーヒマキにいます)
Minä olen Turussa.(私はトゥルクにいます)
Minä olen Tampereella.(私はタンペレにいます)
Minä olen Rovaniemellä.(私はロヴァニエミにいます)
Minä olen Vantaalla(私はヴァンターにいます)
Minä olen Riihimäellä(私はリーヒマキにいます)
先生曰く、基本は[-ssa/ssä]の方で、迷ったらそちらを使えば大丈夫とのことですが、すでにこの例文で[-lla/llä]の方が多いように見えるのは気のせいでしょうか。。。
こういうルールは頭で覚えようとするより、インプット(多読・多聴)によって感覚で覚えていくしかないのでしょう。それにしても何だかやっかいなルールではありますね。