右はなぜ正しいのか?

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英語の right という単語には「右」と「正しい」という二つの意味があります。
なぜこの二つを同じ単語で表すのでしょう?
ジーニアスの right の項には次のような説明が出ています。
「知恵者の心は右にあり(聖書)」から「右手」は「正しい」の連想が生れたといわれる
なるほど、聖書にそのような一節があるんですね。ただこの問題については諸説あるようですので、これもあくまで一つの説として受け止めておくべきでしょう。
ところで先日、フィンランド語の oikea という単語にも「右」と「正しい」という二つの意味があることに気付きました。
oikea
- right (opposite of left)
- right, correct (morally good, acceptable; free from error, true; opposite of wrong)
「Wiktionary」
語義が英語なので両方 right になっていますが、それぞれ opposite of left(左の反対)、opposite of wrong(悪いの反対)という説明が与えられています。
英語とフィンランド語のように起源の異なる言語で「右」と「正しい」に同じ単語が当てられているのは偶然ではないはず。何か大きな共通項があることは間違いないでしょう。
すぐに答えが出るような問題ではないでしょうが、非常に興味深いテーマなので、まずはここに書き留めておくことにします。