フィンランド語学習記 vol.444 − 受動過去分詞の使い方

photo credit: vahiinee Lonely beauty via photopin (license)

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昨日のエントリーに続いて、受動過去分詞の使い方を見ていきましょう。

フィンランド語学習記 vol.443 − 受動過去分詞の作り方

今回もフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』から用例を拾ってみました。

avata
(開く)
avattu kirje
(開かれた手紙)
käyttää
(使う)
käytetty auto
(使われた車=中古車)
rakentaa
(建てる)
1200-luvulla rakennettu kirkko
(1200年代に建てられた教会)

 

昨日のエントリーで確認したとおり、太字の部分が[-u]または[-y]で終わる受動過去分詞の形になっています。

続いてこれらのフレーズを含んだ例文を見ていきましょう。

 

avattu kirje(開かれた手紙)

Pöydällä on avattu kirje.
(テーブルの上に開かれた手紙が置いてある。)

単数主格のままなので、手紙は一通であることがわかります。

 

käytetty auto(中古車)

Ostimme käytetyn auton.
(私たちは中古車を買った。)

目的語なので、中古車は対格[-n]の形になっています。

単数主格 käytetty auto
単数対格 käytetyn auton

 

1200-luvulla rakennettu kirkko(1200年代に建てられた教会)

Kävimme 1200-luvulla rakennetussa kirkossa.
(私たちは1200年代に建てられた教会を訪れた。)

käydä+内格で「〜を訪れる」の意味になるので、(建てられた)教会は単数内格[-ssA]の形になっています。

単数主格 rakennettu kirkko
単数内格 rakennetussa kirkossa

 

まとめ

以上、今回は受動過去分詞の使い方を取り上げてみました。

これで「能動現在分詞」「受動現在分詞」「能動過去分詞」「受動過去分詞」の4つの形を習ったことになります。

能動 受動
現在分詞 puhuva
(話す〜)
puhuttava
(話される〜)
過去分詞 puhunut
(話した〜)
puhuttu
(話された〜)

 

それぞれの作り方も簡単にまとめておきます。

能動現在分詞 三人称単数[-vAt]の形を作り、[-vAt]の代わりに[-vA]を置く。
受動現在分詞 受動過去形[-ttiin]の形を作り、[-iin]を[-AvA]に変える。
能動過去分詞 T1-2 語幹に[-nut/nyt]を付ける。
T3 子音語幹末尾の子音を重ねて[-ut/-yt]を付ける。
(tulla → tullut)
T4-6 子音語幹末尾の子音を[n]に変えて[-nut/nyt]を付ける。
(haluta → halunnut)
受動過去分詞 受動過去形[-ttiin]の形を作り、[-iin]を[-u/-y]に変える。

 

こうして並べてみると、一つ一つを扱っていたときには見えていなかった全体像が少し見えてきたような気がします。

あとはそれぞれの形をすばやく作れるように練習するのみ!ですね。