「うとうと」と「うつらうつら」の違いとは?
学生の頃、退屈な授業中に、ついうとうとしてしまったという経験のある人は多いでしょう。
うとうと
浅いねむりの状態にあるようす。
「角川必携国語辞典」
風邪で高熱を出してしまい、布団に横になっていたらいつのまにかうつらうつらしていたという経験のある人も多いでしょう。
うつらうつら
なかばねむっているために、意識がはっきりしないようす。
「角川必携国語辞典」
どちらも浅い眠りを意味する「うとうと」と「うつらうつら」の違いとは何でしょう?
「角川必携国語辞典」には次のように説明されていました。
どちらも半分ねむったような、覚めたような状態をいうが、「うとうと」は、ねむりの方に重点があり、浅く短くてもここちよい。「いつのまにか日だまりでうとうとしていた」。「うつらうつら」は、半分目覚めているほうに重点があり、発熱や心配などのためによくねむれないようす。「風邪薬のせいでうつらうつらしている」。
たしかに言われてみれば、うとうとには気持ちよいイメージがあるのに対して、うつらうつらにはしんどいイメージがあります。
ただ高熱でうつらうつらしていれば心配されるのに対して、授業中にうとうとしていれば怒られてしまいます。気持ちよさと世間の評価が必ずしも一致しないのは悲しいところです。