タミル語の数字

photo credit: Daniel Kulinski One minute too late via photopin (license)
アジアには、数字を表すための独自の文字を持っている言語が多くあります。
例えば、南インドのタミル語。
0〜9に対応するタミル文字は次のようになっています。
0 | ௦ |
---|---|
1 | ௧ |
2 | ௨ |
3 | ௩ |
4 | ௪ |
5 | ௫ |
6 | ௬ |
7 | ௭ |
8 | ௮ |
9 | ௯ |
細かいので、ちょっと拡大してみましょう。
௦ ௧ ௨ ௩ ௪ ௫ ௬ ௭ ௮ ௯
ゼロ以外は書き順を迷ってしまいそうな文字が並んでいます。
またタミル語にはもう少し大きい単位の数字も。
10 | ௰ |
---|---|
100 | ௱ |
1000 | ௲ |
こちらも少し拡大。
௰ ௱ ௲
数字なんて[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]を使えば簡単なのに。。。
[10, 100, 1000]なんて1と0を組み合わせて作れば簡単なのに。。。
そんな考えが一瞬頭をよぎったものの、改めて考えてみればこれは日本語の漢数字も同じこと。
それどころか私たちがタミル語の数字を見たときに感じる距離感を、日本語学習者は数字だけでなく、あらゆる文字(漢字)に対して感じているはずです。
そう考えると日本語に取り組む人というのは本当にすごい!と改めて思います。
5月 25, 2017 @ 16:29:09
そういう言語って多いですよね。
アラビア語にもアラビア語の数字(٠,١,٢,٣,٤,٥,٦,٧,٨,٩)もありますし、
ギリシャ語とか、ヘブライ語に至ってはとりあえず、アルファベットで数字を代用してますしね。(α:1, β:2…)
もっと、面白いのは、Gumatj という言語でしょうか。基数が5っていう言語らしいですね。 いやー言語は面白いですね。
5月 28, 2017 @ 23:15:18
りんご姫さま
こんにちは。コメントありがとうございます。
アラビア語にも独自の文字がありましたか。こちらはタミル語の数字よりもかなり形がシンプルですね。基数が5という言語も気になります。探っていけば、思いもよらないような仕組みの言語もあるんでしょうね。