フィンランド語学習記 vol.29 − 昨日、今日、明日
『昨日、今日、明日』という古いイタリア映画がありますが、今回は映画ではなく、やはりフィンランド語のお話です。
「今日」はフィンランド語で tänään(たな〜ん)というそうです。そのあたりの「日」に関する表現をまとめてみたいと思います。
まずは未来から。
今日 | tänään |
明日 | huomenna |
明後日 | ylihuomenna |
明日は huomenna、明後日は[yli-]が付いて、ylihuomenna。
手元の『フィン・日ポケット辞典』で yli を調べてみると、「〜を超えて、超、上に、以上」等の訳語がのっています。おそらく明日を超えた日ということで明後日なのでしょう。
続いて過去へ。
今日 | tänään |
昨日 | eilen |
一昨日 | toissapäivänä |
昨日は eilen、一昨日は toissapäivänä。
昨日と一昨日に共通の語幹がないのがおもしろいですね。日本語は「一昨日」、英語は「the day before yesterday」ですので、どちらも「きのう」が入っています。
toissapäivänä は、フィンランド語の母音調和というルールで本来一つの単語に同居できない[a]と[ä]を含んでいるので、いわゆる複合語で、toissa/päivänä と切れるのでしょう。
paivänä は Hyvää päivää.(こんにちは)などの paivä の変化形で「日、昼間」などの意味でしょうか。 一方の toissa は wiktionary で調べてみると、こんな検索結果が。
toissa
Denotes the period before last.
toissapäivänä
the day before yesterday
toissa vuonna
the year before last
ここから判断すると、toissa 一語で「2〜前」を意味するということなのでしょう。(たぶん)
すなわち「きのうの前」ではなく、「2日前」という感じでしょうか。
だとすると、一語で3日前を表す単語もあるのかなと思い、Google Translate で調べてみたところ、Kolme päivää sitten という訳語が出てきました。
これは普通に「3日前」という連語でしょう。
日本語では3日前は「さきおととい」、未来に目を向けると3日後は「しあさって」、4日後は「やのあさって」などという表現もありますが、そんな表現は外国語にもあるのでしょうか。調べてみるとおもしろそうなテーマです。
それはさておき、まずは明後日から一昨日までの単語をきっちり覚えることにします。