フィンランド語学習記 vol.467 − Minua ei huvita lähteä ulos.

17051001

今日は朝からぐずついた天気。

家でフィンランド語教室のノートを取り出して復習をしていたら、今の気分にぴったりの例文が出てきました。

Minua ei huvita lähteä ulos.
(外出する気分ではない。)

en huvita は「〜を楽しませる」を意味する動詞 huvittaa の三人称否定の形。また主語の場所にある minua は分格の形になっています。

辞書形 Minä huvittaa
Minua ei huvita

 

このようなタイプの文は感情使役文と呼ばれています。

フィンランド語学習記 vol.237 − 感情使役文

フィンランド語では感情や感覚に関わる話をする際に、人間を分格の目的語において表現することがしばしばあります。

Minua jännittää.(私はどきどきする。)

(中略)

Sinua hermostuttaa.(あなたは緊張している。いらいらしている。)

Häntä huolestuttaa.(彼は心配する。)

『フィンランド語文法ハンドブック』P.244-245

今回の huvittaa もこの仲間の一つ。後ろに動詞を伴って「〜する気分だ」「〜する気分ではない」という意味になります。

minua huvittaa〜(〜するのは私を楽しませる)→(〜する気分だ)
minua ei huvita〜(〜するのは私を楽しませない)→(〜する気分ではない)

フィンランド語の語法書 『Tarkista Tästä』には次のように使い方が出ていました。

HUVITTAA(verbi, transit)

huvittaa + O par Elokuva huvitti meitä.
Peterin jutut huvittivat heitä.
huvittaa + V 1. inf Huvittaisiko sinua lähteä teatteriin?

 

『Tarkista Tästä』P.33

今回取り上げた用法はこのうち下の部分。

Huvittaisiko sinua lähteä teatteriin?
(あなたは劇場に行きたい気分ですか?)

人間はというのはある意味、気分の生き物。

こんな風にその時々の気分を伝える表現も使えるようにしておきたいと思います。

 

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