フィンランド語学習記 vol.471 − おろすのか、あげるのか
フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットより。
「これから自分が口座を作った銀行の支店へ行く」と言う会社の同僚にこんなひとこと。
Voithan sinä nostaa rahaa pankkikortilla mistä konttorista tai automaatista tahansa.
(どの支店でも、どのATMでも、キャッシュカードでお金をおろすことはできるでしょ。)
(どの支店でも、どのATMでも、キャッシュカードでお金をおろすことはできるでしょ。)
フィン | 日 |
---|---|
nostaa | (上に)あげる (お金を)おろす |
pankkikortti | 銀行カード |
konttori | 事務所、支店 |
automaatti (pankkiautomaatti) |
ATM |
tahansa | 〜でも |
さきほどのスキットで「(お金を)おろす」の意味で使われている nostaa という動詞はもともと「(上に)あげる」の意味。
ではなぜそれがおろすの意味で使われているのかと言うと、ATMでお金をおろすときには出てきたお金を持ち上げているからなのだそう。
たしかに!
言われてみれば、ATMでお金を取り出すときにはお金を持ち上げています。
そう聞いてしまうと、何だか日本語の方がおかしいように思えてくるから不思議なもの。
どうして日本語ではお金を「おろす」のでしょう??