フィンランド語学習記 vol.472 − tuskin
きのうに続いて、フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』のスキットより。
Tuskin minun kannattaa mennä taksilla.
動詞 kannattaa の使い方については以前のエントリーに書いたことがあります。
Sinun kannattaa ostaa sanakirja.
(あなたは辞書を買ったほうがよい。)
「属格+kannattaa」は「〜した方がよい」の意味。
ということは冒頭の文は「私はタクシーで行った方がよい」という意味になるのか、、、と思いきや、文の最初にある tuskin という単語がくせ者でした。
先生曰く tuskin があるときには、その後の文がまるごと否定の意味になるとのこと。
kannattaa の否定形は「〜する必要はない」という意味なので、冒頭の文は次のような意味に。
Tuskin minun kannattaa mennä taksilla.
(私はタクシーで行く必要はない。)
(私はタクシーで行く必要はない。)
それにしても、この tuskin という単語の正体は何だろう?と考えていたのですが、Wiktionary の英訳を見たら腑に落ちました。
tuskin
- hardly
- barely
「Wiktionary」
なるほど。言われてみれば hardly も否定辞なしに否定の意味を表すことができる単語です。
それにしても、この手の単語はうっかり見落とすと文が真逆の意味になってしまうので気を付けなければなりません。