黄色いジャージ

17071701

このところ、NHKのBSで放送している「Daily ツール・ド・フランス」を見るのが毎晩の楽しみになっています。

ツール・ド・フランスで、全ステージの通算タイムが最も少ない選手に与えられるのがマイヨ・ジョーヌ(maillot jaune)と呼ばれる黄色いジャージ。

マイヨ・ジョーヌという言葉の響きが素敵だなと思ったのですが、フランス語の知識がないので意味がわかりません。

そこで辞書を引いてみると maillot は「ジャージ」、jaune は「黄色い」の意味であることがわかりました。

つまり黄色いジャージであるマイヨ・ジョーヌは、そのまんま「黄色いジャージ」という意味だったんですね。

フランス語を知っている人にとっては「当たり前!」という話なのでしょうが、知らない自分に取っては拍子抜けするような感覚。

フランス語に限らず、馴染みのない外国語のフレーズというのは、勝手に深遠な意味があるかのように思い込んでしまうことがあります。

そのため大抵は後で意味を知って「えっ、そんな意味だったの?」とびっくりすることに。

それでは日本語を知らない外国人にとって、日本語の響きというのはいったいどのように聞こえるのでしょう?

そんなことを考えていて思い当たったのは、海外でよく見かける変な漢字がプリントされたTシャツ。あれを着る人が漢字という未知の文字に感じる魅力というのは、私たちがフランス語のような言語に感じる魅力と何かを共有しているのかもしれません。

ただ幸福な誤解は決して悪いことではないと思うのですが、つい「その漢字の意味知ってる?」と言いたくなってしまうのは人間の性でしょうか。