フィンランド語学習記 vol.33 − 果物の名前とポンカンのはなし
冬は柑橘類のおいしい季節。最近はすっかり「ポンカン」にはまってしまい、毎日のように食べています。
普通のみかんも好きなのですが、仕事帰りなど疲れて帰ってきたときには、酸味の少ないポンカンに癒されることが多いです。
Wikipedia によると、ポンカンの名前はインドの地名プーナ(poona)に由来するとのこと。インド原産の果物なのですね。
そんな訳で(?)、今回はフィンランド語の果物の名前をまとめてみましょう。
banaani | バナナ |
omena | りんご |
päärynä | なし |
mansikka | いちご |
greippi | グレープフルーツ |
sitruuna | レモン |
appelsiini | オレンジ |
vadelma | ラズベリー |
viinirypäle | ぶどう |
luumu | プラム |
meloni | メロン |
ananas | パイナップル |
以前のエントリーで、フィンランド語の[i]で終わる単語には外来語が多いという話を紹介しました。
[i]で終わる単語はどこから来るのか − フィンランド語と英語の場合 | Fragments
果物の名前でも、英語に似ているものは、やはり[i]で終わっていますね。
それでは「ポンカン」はフィンランド語で何と言うのでしょう? そんな単語は手持ちの辞書や参考書にはのっていません。
英語経由なら見つかるだろうと思い、複数の和英辞書を引いてみたところ、tangerine が日本のポンカンに近いのではないかとの結論に至りました。
tangerine は色(↓)の名前にもなっていますね。
次に tangerine をフィン・英辞書で検索してみると、mandariini, tangeriini という二つの単語が出てきます。
再度、Wikipedia で「マンダリン」と「タンジェリン」の違いを調べると、果皮の色が黄色〜橙色のものをマンダリン、橙色〜赤色のものをタンジェリンと呼ぶのだとか。
だとすれば、ポンカンに一番近いフィンランド語は tangeriini ということになるのでしょうか?
いずれにしても、ポンカンの季節はあと少し。今のうちにありがたくいただいておきましょう。
2月 16, 2013 @ 21:56:37
こんばんは,
今回,果物の名前がリストされていますが,次の3つはフィンランドでは果物(フルーツ)に分類されず,marja, marjat(複)と総称します。
mansikka,vadelma,viinirypäle
mansikkaは草の実,vadelma,viinirypäleは潅木の実だからです。
多分英語でもそうなんだろうと思いますがいかがですか?
2月 18, 2013 @ 16:48:29
Jussiさん、こんにちは。
marja は今調べてみたら berry のことですね。
詳しくはないのですが、英語だと berry は fruit の下位区分なのではないかと思います。手持ちの辞書で berry を引いてみると、a small fruit that grows on a bush. とありました。植物学的に云々となると、また別の話かもしれないのですが。。。