フィンランド語学習記 vol.518 − 後置詞あれこれ(2)

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昨日のエントリーでは、フィンランド語の後置詞を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.517 − 後置詞あれこれ(1)

今日もフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』から例文を引用しつつ、様々な後置詞を見ていきたいと思います。

Kissa hyppää television päälle.(ネコはテレビの上へジャンプする。)
Kissa on television päällä.(ネコはテレビの上にいる。)
Kissa hyppää pois television päältä.(ネコはテレビの上からジャンプする。)
Kissa menee pöydän alle.(ネコはテーブルの下へ行く。)
Kissa on pöydän alla.(ネコはテーブルの下にいる。)
Kissa menee pois pöydän alta.(ネコはテーブルの下から出る。)

これらの例文から後置詞だけを抜き出すと次のようになります。


〔行く〕

〔ある〕
から
〔来る〕
päälle
(上へ)
päällä
(上に)
päältä
(上から)
alle
(下へ)
alla
(下に)
alta
(下から)

 

「上、下」の後置詞は語尾が規則的なので覚えやすいと思います。

さらにどーんと見ていきましょう。

Kissa menee pöydän ja teeveen väliin.(ネコはテーブルとテレビの間へ行く。)
Kissa on pöydän ja teeveen välissä.(ネコはテーブルとテレビの間にいる。)
Kissa menee pois pöydän ja teeveen välistä.(ネコはテーブルとテレビの間から離れる。)
Kissa menee teeveen viereen.(ネコはテレビの横へ行く。)
Kissa on teeveen vieressä.(ネコはテレビの横にいる。)
Kissa menee pois teeveen vierestä.(ネコはテレビの横から離れる。)
Kissa menee teeveen ääreen.(ネコはテレビの側へ行く。)
Kissa on teeveen ääressä.(ネコはテレビの側にいる。)
Kissa menee pois teeveen äärestä.(ネコはテレビの側から離れる。)
Kissa menee kukkien keskelle.(ネコは花々の中へ行く。)
Kissa on kukkien keskellä.(ネコは花々の中にいる。)
Kissa menee pois kukkien keskeltä.(ネコは花々の中から離れる。)

これらの例文から後置詞だけを抜き出すと次のようになります。


〔行く〕

〔ある〕
から
〔来る〕
väliin
(間へ)
välissä
(間に)
välistä
(間から)
viereen
(横へ)
vieressä
(横に)
vierestä
(横から)
ääreen
(側へ)
ääressä
(側に)
äärestä
(側から)
keskelle
(中へ)
keskellä
(中に)
keskeltä
(中から)

 

これらの後置詞を見て不思議に思うのは、

「横、側」がなぜ内部格の形なのか?
「中」がなぜ外部格の形なのか?

ということ。

つい vierellä, äärellä, keskessä などと言ってしまいそうになるので気を付けなければなりません。

昨日と今日のエントリーで紹介した後置詞は全部で24個。

実はフィンランド語の後置詞というのはまだまだ他にもあるのですが、まずは今回取り上げたものをしっかりと使いこなせるようにしていきたいと思います。