一本のとうもろこし
英語の名詞には可算(countable)、不可算(uncountable)の区別があります。
それを私たちはしばしば「数えられる、数えられない」と解釈しますが、実際には「数えられる、数えられない」という言葉では説明できない、次元の違う感覚があるのだろうと感じることがあります。
例えば「とうもろこし」を意味する corn は可算名詞でしょうか、不可算名詞でしょうか?
corn
名 U
1(米・カナダ・豪)[集合的に]トウモロコシ;トウモロコシの粒((英)maize)
▶corn on the cob「ウィズダム英和辞典 第3版」
軸つきのゆで[焼き]トウモロコシ(!複数形は~ on the cobs)▶eat an ear [a sheaf] of corn
トウモロコシを1本食べる
英語の corn は不可算名詞であり、「一本のとうもろこし」は上記の説明にもあるように an ear of corn などと言うのが一般的。
ただとうもろこしが不可算名詞と言われても、英語のノンネイティブである自分には腑に落ちないところもあります。
corn というのは軸付きのとうもろこしではなく、粒々のコーンを意味するのだと言われれば頭では理解できるのですが、eat a corn という表現に英語のネイティブスピーカーが感じるであろう違和感を共有することまではできません。
結局、日本語には可算・不可算という概念がないので、感覚的にそれをイメージするのは難しいような気がします。
これは三次元の世界に住む人間が四次元の世界を想像できないようなものなのかもしれない、と言ったら言い過ぎでしょうか。
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