「春夏秋冬」は英語で何と言う?

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春は出会いと別れが交錯する一年の始まりの季節、、、

というのは、もしかしたら日本人に特有のマインドセットなのでしょうか?

日本語では「春夏秋冬」は一つの単語になっている一方、「夏秋冬春」「秋冬春夏」「冬春夏秋」などという並びを目にすることはありません。

しゅんかしゅうとう[春夏秋冬](名)

はる・なつ・あき・ふゆ。四季。

「三省堂国語辞典 第七版」

ただこれが英語となると、どうなのでしょう?

欧米の新学期は9月ですから、fall, winter, spring, summer という並びが使われることもあるのでしょうか?

まずは英語辞書の世界を調べてみました。

四季を表す単語が並んでいそうな見出し語といえば、やはりこちらでしょう。

season

any of the four main periods of the year: spring, summer, autumn/​fall and winter

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

ここでは日本語と同じ spring, summer, autumn/​fall and winter という順番で四季が示されています。

その他の英語辞書でも基本的にはこの順番か、説明の中で四季そのものが示されていないケースのどちらかでした。

少なくとも辞書においては spring, summer, fall, winter の順番が優勢なようです。

続いて、インターネットの世界ではどうでしょうか?

Google 検索の完全一致(” “)で四季の並びを下記の4つのパターンに分けて検索してみると、それぞれ次の件数がヒットしました。

“spring, summer, fall and winter” = 547,000件
“summer, fall, winter and spring” = 386,000件
“fall, winter, spring and summer” = 670,000件
“winter, spring, summer and fall” = 379,000件

秋から始まる並びが若干多いものの、割合均等に分かれています。

ただ検索内容を見ると、固有名詞のようなものもかなり含まれているので、この件数を現実の使用実態と考えるのは無理がありそうです。

ネット上では、英語では winter, spring, summer and fall という並びが主流という書き込みも目にしましたが、それが正しいという決定的な証拠を掴むには至りませんでした。

ただ私たちに馴染みのあるカレンダーは1月から始まっているわけですから、一年の始まりが winter というのは理にかなっています。

一方、四季のある北半球の国なら普通12月はもう冬という感覚があるでしょうから、winter に一年の終わりを感じる人がいてもおかしくありません。

結局は日本語の「春夏秋冬」のようにきっちりした順番は決まっていないというのが、結論になるのでしょうか。

 
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