フィンランド語学習記 vol.559 − フィンランドのスウェーデン語

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フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。

そのためフィンランドの子供たちは、義務教育でスウェーデン語を習うことになっているとのこと。

しかし実際の生活においてスウェーデン語を使う機会はそれほど多くないせいか、そのことに反対する声もあると聞いたことがあります。

「フィンランドではスウェーデン語ができなくても不自由しない。全員がスウェーデン語を身に付ける必要はない。」

フィンランドを日本に、スウェーデン語を英語に置き換えてみれば、日本で起きている批判と全く同じだなあと思います。

ただこの状況は、これから少しずつ変わっていくのかもしれません。

フィンランドの言語学習事情に関するこんなニュースがフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」に出ていました。

Viisi kaupunkia kielikokeilussa

Suomessa alkaa kielenopiskelun kokeilu.

Viisi kaupunkia aloittaa kouluissa kokeilun, jossa ruotsin kieltä ei tarvitse opiskella. Oppilaan pitää valita tilalle joku muu ulkomainen kieli. Kielikokeilussa on mukana noin 450 oppilasta, jotka menevät kuudennelle luokalle. He ovat 12-vuotiaita.

Kokeilussa ovat mukana kaupungit Jämsä, Pieksämäki, Rovaniemi, Savonlinna ja Ylöjärvi.

Ruotsi on Suomessa toinen virallinen kieli ja sitä on ollut pakko opiskella.

5つの街が言語の実験に

フィンランドでは、言語学習の実験が始まる。

5つの街が学校での実験を始める。そこではスウェーデン語を学ぶ必要がない。生徒はその分、他の外国語を選ばなければならない。言語の実験には約450人の生徒が参加する。彼らは6年生で、12歳だ。

実験にはヤムサ、ピエクサマキ、ロヴァニエミ、サヴォンリンナ、ユロヤルヴィの街が参加する。

スウェーデン語はフィンランドの二番目の公用語であり、それを学ぶことは義務となっている。

フィン
kokeilu experiment 実験
ruotsin kieli Swedish スウェーデン語
ei tarvitse don’t have to 〜する必要がない
oppilas pupil 生徒
valita choose 選ぶ
tila space スペース
ulkomainen kieli foreign language 外国語
muu other 他の
kuudes sixth 6番目の
luokka class クラス
-vuotias years old
virallinen official 公の
pakko obligation 義務

 

このニュースで気になるのは、スウェーデン語を学ばない生徒たちは代わりに何語を選ぶのか?(選べるのか?)ということ。

もちろん英語!というのでは何だか当たり前すぎるので、もう少しマイナーな言語も選べるような環境があったら面白いのにと思います。

例えば日本語というのはどうでしょう?

 
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