フィンランド語学習記 vol.566 − 9つの良いことと8つの美しいこと

18040201

「今度ご飯行こう」と言われたものの、その今度はいつまでたってもやってこない。

そんな経験をしたことのある人は多いでしょう。

私たちの日常は良くも悪くも社交辞令に満ちています。

ただ初めから守るつもりのない約束をあちこちに振りまいている人を見ると、なんだかなーと思ってしまうことも。

そんな様子を面白く捉えたフィンランド語の表現を見つけました。

yhdeksän hyvää ja kahdeksan kaunista

(idiomatic) futile promises

Hän lupasi yhdeksän hyvää ja kahdeksan kaunista, mutta mikään ei ollut totta.
(He gave many futile promises but none of them were true.)

「Wiktionary」

直訳すると「9つの良いことと8つの美しいこと」を意味する yhdeksän hyvää ja kahdeksan kaunista は「実行されない約束」を意味するフィンランド語のイディオム。

なぜ9つと8つなのかはわかりませんが、一度聞いたら忘れられないユニークな表現です。

この表現から真っ先に連想したのは政治家の選挙演説。フィンランドの政治家がどのようなスピーチをしているのかはわかりませんが、おそらくそのあたりは万国共通なのではないかと推察します。

自分自身もつい yhdeksän hyvää ja kahdeksan kaunista を振りまいていないか、改めて気をつけなければと思いました。