うがった見方
「きみは、うがった見方をするねー」って言われたら、みなさんはどのように感じますか?
- 嬉しい
- 怒
結論を出す前に、まずは辞書を見てみましょう。
☆☆うが・つ[(×穿つ)](他五)
①〔文〕〔穴を〕あける。
②〔文〕ほる。
③〔多く「うがった」の形で〕
ⓐ表面に出ていない、ほんとうの姿をとらえる。
ⓑ深読みする。
「うがった見方をする・それはうがちすぎだ」
④〔文〕手足を通す。〔はきものを〕はく。〔手ぶくろを〕はめる。
「三省堂国語辞典 第七版」
私自身は「うがった見方=疑り深い見方」というニュアンスでこの言葉を捉えていましたが、辞書にはそのようなマイナスの意味は出ていません。
ここに出ているのは「表面に出ていない、ほんとうの姿をとらえる」「深読みする」という二つの意味。
この語釈通りなら、うがった見方をするのは決して悪いことではないということになります。とはいえ、実際の会話でこれをポジティブな意味に使うのはさすがに抵抗があります。
たとえ誤用だとしても少しずつマイナスの意味に引き寄せられているのでは? ダークサイドに堕ちつつあるのでは?
、、、というのはうがった見方なのでしょうか。
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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