鷺鷥立雪非同色

18042301

この前、東急世田谷線に乗った際、こんな車内広告が目にとまりました。

触れてみよう「禅のことば」

鷺鷥立雪非同色
(ろし ゆきにたちて どうしょくにあらず)

「同じ色でも個性はあります」

シラサギが雪の中に立っても、白さは同じではないということ。同じ色でも、それぞれに特徴があります。組織や集団に所属すると、個が失われると考えがちです。でも、そこで自分の立ち位置を見つけられれば、それは立派な「自分の色」になります。禅が集団での修行を重視する意味はここにあるのです。

「駒澤大学」車内広告

いい言葉だなと思って、思わず写真にとってしまいました。

この「鷺鷥立雪非同色」の中で、何となく気になったのが鷺鷥(ろし)という二文字。
*文字が細かいので拡大しておきます。

 
鷺鷥

解説文にあるシラサギのことを鷺鷥と言うのかな?と思い、ウェブで調べてみようとしたのですが、そもそも「ろし→鷺鷥」と変換できません。

ここは漢和辞典で一文字ずつ調べてみることにしました。

 

(名)さぎ。水鳥の名。全身が白く、頭のうしろに長い羽毛が数本出ている。くちばしは長くとがり、足は黒く長い。水辺で魚をとって食べる。

「漢字源」

鷺はさぎのことなんですね。

ただもう一つの鷥という漢字は手元の漢和辞典でも見つけることができません。似ている字に親鸞の「鸞」がありますが、糸と糸の間の「言」が抜けています。

 

(名)想像上の鳥の名。鳳凰(ホウオウ)の一種。形は鶏に似て、羽は赤色に五色をまじえ、鳴く声は五音の律にあうという。

「漢字源」

結局「鷥」についてはネットで調べてもよくわからず。

謎の文字ということになってしまいました。

 
鷥?