ぐう、ちょき、ぱあ
実家に帰省中。書棚にあった岩波国語辞典をぱらぱらと眺めていました。
その際、目に留まったのがこちらの見出し語。
ちょき
じゃんけんの手の、はさみ。
▷はさみで物を切る音から。
「岩波国語辞典 第六版」
なるほど。ちょきというのははさみで物を切る音から来ているんですね。
当たり前といえば当たり前。ただあまりに当たり前すぎて、逆にそれを意識したことがなかったような気もします。
せっかくなので、他の二つも調べてみました。
ぐう
…
じゃんけんで、五本の指を閉じた形。いし。
▷こぶしをぐうっと突き出す意からか。
「岩波国語辞典 第六版」
さきほどのちょきと異なり、▷印の説明は「〜からか」と言い切りを回避する形になっています。
こちらはやや自信がないのでしょうか?
想像するに、ぐうの場合は「こぶしをぐうっと握る意からか」という説明もありえそうですよね。
ぱあ
…
じゃんけんで、五本の指を全部開くこと。かみ。
「岩波国語辞典 第六版」
なぜかこれだけ▷印の説明が出ていません。
単に書き忘れたのか、裏付けとなる情報がないということなのか。
ぐうと同じトーンで勝手に付け加えるなら「こぶしをぱあっと開く意からか」というのはどうでしょう。
真偽のほどはさておき、ぐう・ちょき・ぱあの足並みが揃っていないことが気になりました。