日本のさまざまな6月

18062401

旧暦の6月には水無月という別名があります。

みなづき【水無月・六月】

〘名〙 (「みなつき」とも。「な」は「ない」の意に意識されて「無」の字があてられるが、本来は「の」の意で、「水の月」「田に水を引く必要のある月」の意であろうという) 陰暦六月の異称。《季・夏》

「精選版 日本国語大辞典」

さらに調べてみると、6月には水無月の他にも様々な呼び名があることがわかりました。

 

かぜまちづき【風待月】

〘名〙 陰暦六月の異称。かざまちづき。《季・夏》

「精選版 日本国語大辞典」

じめじめした日には、たしかに風が待ち遠しくなりますね。

 

すずくれづき【涼暮月】

〘名〙 陰暦六月の異称。

「精選版 日本国語大辞典」

何だか字面だけで涼しくなるような。

 

せみのはづき【蝉羽月】

〘名〙 陰暦六月の異称。薄物を着始めるところからいう。

「精選版 日本国語大辞典」

薄物のことを「蝉の羽」と表現するんですね。

 

とこなつづき【常夏月】

〘名〙 (常夏の花の盛りの月の意) 陰暦六月の異称。《季・夏》

「精選版 日本国語大辞典」

旧暦の6月は、2018年のカレンダーでは7月13日から8月10日まで。まさに常夏です。

 

なるかみづき【鳴神月】

〘名〙 (雷鳴が多い月の意) 陰暦六月の異称。

「精選版 日本国語大辞典」

雷はあまり嬉しくはありませんが、これも夏の風物詩でしょうか。

 

まつかぜづき【松風月】

〘名〙 (風を待つ(松)月の意から) 陰暦六月の異称。

「精選版 日本国語大辞典」

風待月に松風月。漢字の表現力にはほとほと感心します。

 

以上、今回は国語辞書の中から旧暦の6月の別名を拾ってみました。

新暦の6月は残りあとわずか。沖縄では梅雨明けというニュースも入ってきました。まもなく本格的な夏が始まります。

 
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