世界に降る雨

18062501

以前のエントリーで各国語の6月を紹介したことがあります。

世界のさまざまな6月

ヨーロッパの言語の6月はどれも英語の June によく似ているというのがそのときの印象。

そうではなくて、言語ごとに全く違う音になるような単語はないのだろうか?と思って、『13か国語でわかるネーミング辞典』をめくっていたら目に付いたのがこの言葉でした。

レイン rain
プリュイ pluie
レーゲン Regen
ピョッジャ pioggia
西 ジュビア lluvia
シューヴァ chuva
マイ mei
レーヘン regen
ヒューエトス υετος
ドーシチ дождь
ユィ
マタル مطر

 

ドイツ語とラテン語、スペイン語とポルトガル語は似ているものの、それぞれの単語が比較的オリジナルな音を持っています。

高名な言語学者が言ったとおり、言語の音と意味の結びつきというのは恣意的なもの。

空から降ってくる水滴は、あめ(雨)であっても、レイン(rain)であっても、ドンガラガッシャンであっても特に問題はありません。

それでもこうして並べてみると、例えばオランダ語のマイ(mei)とギリシア語のヒューエトス(υετος)が同じ意味を持っているというのは不思議な感じ。

何となくマイは生ぬるいような、ヒューエトスは冷たいような。そんな勝手なイメージを抱いてしまいます。

日本語の「雨」は外国の人にはどんな風に聞こえるのでしょうか?

 

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