フィンランド語学習記 vol.595 − Rehellinen löytäjä saa pitää.
昨日は恵比寿ガーデンシネマでフィンランド映画『オンネリとアンネリのおうち』を観てきました。
本作はフィンランドの有名な児童文学が原作。ということで内容は子供向けの映画でしたが、色彩の豊かさや独特の世界観をゆったりと楽しむことができました。
今回は映画の中で気になった表現を2つ取り上げてみます。
Rehellinen löytäjä saa pitää.
こちらはオンネリとアンネリが水色の家の前で拾った封筒に書いてある文。
単語ごとの意味は次のとおり。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
rehellinen | honest | 正直な |
löytäjä | finder | 発見者 |
saada | may | 〜してもよい |
pitää | hold | 持つ |
直訳すれば「正直な発見者は持ってよい」。
日本語字幕では「正直者にあげます」となっていました。
myytävänä
こちらは家の持ち主のおばあさんが家を売るために出していた看板に書かれていた単語。
myydä(売る)という動詞が次のように語形変化しています。
原形 | myydä(売る) |
---|---|
受動現在分詞 | myytävä(売られている) |
受動現在分詞様格 | myytävänä(売られている状態で) |
直訳するとまわりくどくなってしまいますが、要は英語の for sale に当たる表現のようです。
日本語なら「売り物」という感じでしょうか。
以上、今回はフィンランド映画『オンネリとアンネリのおうち』に出てきた表現を2つ取り上げてみました。
本作は登場人物の誰も不幸にならない映画。ほっと一息つきたいときにはおすすめの作品です。