凹む、凸む

今回は変わった漢字の代表格「凹・凸」の読み方について。

凹凸は「おうとつ」

凸凹は「でこぼこ」

このうち凹には「へこむ」という訓読みもありますが、凸にはこれに対応する訓読みが見当たりません。

??

訓読みはないのだろうと思ったのですが、念のため辞書を調べてみるとこんな読み方を発見。

つばくむ【凸】

〘自マ四〙 (「つはくむ」とも) つき出ている。高くなっている。また、くいちがう。凹凸がある。

「精選版 日本国語大辞典」

「へこむ」のように日常で使われる言葉ではないですし、この文章を打っているMacでも「つばくむ→凸」とは変換されません。

なぜ「つばくむ」は「へこむ」のように広まらなかったのでしょう? 正解はわかりませんが、自分なりに推測してみると、

仮説1)へこんでいるものに比べて、つばくんでいるものは少ないから。

仮説2)へこませるのは簡単だけど、つばくませるのは難しいから。

他にはどのような仮説が考えられるでしょう?

正解が何であれ、想像してみたくなる問題です。