フィンランド語学習記 vol.46 − 桜の季節

東京では桜が満開になりました。

ずいぶん早いなと思って調べてみると、昨年より15日、平年よりも12日早いのだとか。

大学生になって、上京し初めて住んだ町が桜並木の多いところだったこともあり、この時期は学生時代のことをよく思い出します。

そんなこともあり、春は時間の流れの速さを感じる季節でもあります。

閑話休題。

さて、フィンランド語で「桜」は kirsikkapuu と言います。

kirsikkapuu の puu は「木」の意味ですね。

桜と言えば、アキ・カウリスマキ監督の『ル・アーブルの靴みがき』のラストシーンには、希望の象徴のような桜が映し出されていました。

『ル・アーブル〜』はフランスが舞台の映画ですが、監督はフィンランドの人なので、もしかして桜はフィンランドでも人気があるのかもしれません。

なお調べてみたところ、フィンランドの国花はスズラン(kielo)のようです。フィンランドでは初夏の6月に咲くんですね。

それではフィンランド語で季節を表す単語をまとめてみましょう。

vuodenaika 季節
kevät
kesä
syksy
talvi

 
vuodenaika の vuoden は「年」を表す単語 vuosi の変化形、そして aika は「時」の意味です。

「季節=一年の中を流れる時」という感覚でしょうか。

また春の訪れとともに悩まされることになるのが heinänuha。

日本ではすっかり国民病になってしまった感のある「花粉症」は、フィンランドにもあるようです。ただし日本のようにスギやヒノキではなく、白樺やブタクサが原因なのだとか。

花粉が舞っていても、やはりこの季節は高揚感があり、気持ちも上向きになります。小旅行にでも行きたいなと思う今日この頃です。