levant
「逃げる」を意味する英単語には escape, run away などがあります。
逃げる理由は人それぞれだと思いますが、もし借金から逃げるのならこんな動詞を使うこともできるようです。
levant
VERB
archaic
Run away, typically leaving unpaid debts.
‘the clerk had levanted before his employer returned from America’
levant は「借金を払わず逃げる」の意味。
一語にそんな意味まで含んだ動詞があるというのはびっくり。
こんな動詞が必要になるほど昔のイギリスでは借金から逃げていた人が多かったのだろうか?などとあれこれ想像してしまいます。
考えてみると、こんな風に一つの単語の中に多くの情報を含めることができるというのはことばの面白い点の一つ。
例えば、給料日前に家に押しかけてきた借金取りにあと1日待ってください!と頼む人が多数存在する社会ならば「家に押しかけてきた借金取りにあと1日待ってください!と頼む」という動詞を作ってしまった方が効率的です。
一つの単語にどの程度の情報を含めるかが恣意的な問題に過ぎないのだとすれば、単語の種類が多く文が短い言語と、単語の種類が少なく文が長い単語ではどちらの方が学びやすいのだろう?と考えてみたくなります。みなさんの好みはどちらでしょうか?