ヨーグルトの日
今日5月15日はヨーグルトの日。
ヨーグルトの研究で知られるロシアの生物学者イリヤ・メチニコフの誕生日なのだそうです。
メチニコフ
(Il’ja Il’ič Mječnikov イリヤ=イリイチー)
ロシア生まれの生物学者。フランスに帰化。食細胞現象を発見、細菌学に貢献。免疫の食細胞説を唱えた。一九〇八年ノーベル生理学・医学賞受賞。(一八四五 – 一九一六)
「精選版 日本国語大辞典」
ヨーグルトはこのメチニコフによってヨーロッパに広められたとのこと。
ヨーグルト(名)〔yogurt〕
牛乳・ヤギの乳などに乳酸菌を入れて、ゆるくかたまらせたもの。味は、ややすっぱい。
「三省堂国語辞典 第七版」
初めから砂糖の入ったヨーグルトを食べ慣れている人は、すっぱいという記述自体に違和感を覚えるかもしれません。そのあたりの感覚も時代とともに変化していくものでしょうか。
また世界の言葉で「ヨーグルト」を何と言うのか『13か国語でわかるネーミング辞典』で調べてみました。
英 | ヨーガト | yoghurt |
---|---|---|
仏 | ヤウール | yaourt |
独 | ヨーグルト | Joghurt |
伊 | ヨーグルト | yogurt |
西 | ジョグール | yogur |
葡 | ヨグルテ | iogurte |
蘭 | ヨホルトゥ | yoghurt |
羅 | ||
希 | ヤウルティ | γιαουρτι |
露 | プラスタクヴァーシャ | простокваша |
中 | スワンナイ | 酸奶 |
韓 | ヨグルト | 요구르트 |
剌 | ラバン | لبن |
ヨーロッパの言葉はどれもヨーグルトによく似ています。
こうなると気になるのはヨーグルトってもともとは何語なのだろう?ということ。
外来語の起源を調べたいときはこの辞書が便利です。
ヨーグルト
〔yogurt=もと、トルコ語〕
牛乳・ヤギの乳などに 乳酸菌を 作用させた、クリーム状の食品。
…
「新明解国語辞典 第七版」
ヨーグルトというのはもともとトルコ語なんですね。
ヨーグルトと言えばブルガリアのイメージ。ただトルコはブルガリアの隣国なので、遠からずというところでしょうか。
トルコ語の食べ物といえば真っ先に思い浮かぶのはやはりケバブ。ヨーグルト=トルコというのは意識したことがなかったですね。