ふらふら、ぶらぶら、ぷらぷら

日本語の「ふらふら、ぶらぶら、ぷらぷら」は似ているようで微妙にニュアンスの異なる単語。

太郎はふらふらしている。
二郎はぶらぶらしている。
三郎はぷらぷらしている。

この三人のうち、仕事をしてなさそうなのは誰でしょう?

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辞書の意味を確認してみます。

ふらふら(副・自サ・形動ダ)

①力がぬけて、からだや足どりなどがしっかり定まらないようす。

②つかれたり、暑かったりして、まとまったことが考えられなくなるようす。

③おちついて一か所にとまっていないようす。

④ろくに考えないで、するようす。

「三省堂国語辞典 第七版」

ぶらぶら(副・自サ)

①ぶら下がって、ゆれているようす。

②特別の用もなく、なんとなく ゆっくりと歩き回るようす。

③〔職がなく、また病気で〕仕事もせずに、暮らしているようす。

「三省堂国語辞典 第七版」

ぷらぷら(副・自サ)

①つり下がったものが、小さくゆれ動くようす。

②ひまそうに遊び歩くようす。

③職につかないで遊んでいるようす。

「三省堂国語辞典 第七版」

三国において「仕事をしていない」という意味をのせているのは「ぶらぶら、ぷらぷら」の二つ。

言われてみると「ふらふらしている人」は仕事を頻繁に変えているとしても、全く働いていないということはなさそうです。一方「ぶらぶらしている人」「ぷらぷらしている人」には働いていないという含みが感じられます。

この違いはいったいどこから生まれてくるのか?

考えても結論に辿り着けそうにはありません。改めて日本語の微妙な違いというのは難しいなと思います。