フィンランド語学習記 vol.762 − 続・分格に関する素朴な疑問
過去形のおさらいをしておきたかったので、久しぶりに『フィンランド語トレーニングブック』の練習問題を解きました。例えばこんな作文の問題。
練習6 次の日本語をフィンランド語に直しなさい。
① 誰がそう(niin)言ったのか(sanoa)。
② 彼は私を助けてくれた(auttaa)。
③ あなたは鍵を見つけたか(löytää)。
④ 私たちは食事を作った(tehdä)。
「フィンランド語トレーニングブック」P.111
ノートに書いた自分の答えはこちら。
① Kuka sanoi niin?
② Hän auttoi minua.
③ Löysitkö sinä avaimen?
④ Me teimme ruoan.
② Hän auttoi minua.
③ Löysitkö sinä avaimen?
④ Me teimme ruoan.
答え合わせをすると、①〜③は正解、④は不正解でした。
④私たちは食事を作った(tehdä)。
→ × Me teimme ruoan.
→ ◯ Me teimme ruokaa.
→ × Me teimme ruoan.
→ ◯ Me teimme ruokaa.
少し前のエントリーで触れた対格/分格の使い分けでまた間違ってしまいました。
フィンランド語学習記 vol.748 − 分格に関する素朴な疑問
「私たちは食事を作った」というのは「作り終わった」ということだから対格なのでは?
と思いましたが、ここで対格を使うとおそらく「あらゆる食事を作り終わった」というニュアンスになってしまうのでしょうか。
分格を使うと「食事を作っているところだ」というニュアンスになってしまうのでは?
とも思いましたが、それは下記のように分けられない名詞(=可算名詞)の場合であって、分けられる名詞(=不可算名詞)の場合にはそもそも分格を使うということなのでしょうか。
Isä luki kirjaa.
父は本を読んでいた。Isä luki kirjan.
父は本を読んだ。「フィンランド語文法ハンドブック」P.176
相変わらずこの使い分けは難しいなと思わせる問題でした。
7月 03, 2019 @ 15:13:29
こんにちは、
この2つの例文のうち、同じところは、Isä luki の部分です。「父は読んだ」です。
何を読んだか → → → 本を読んだ
で、どんな状態で読んだかを分格・対格があらわしています。
Isä luki kirjaa. → 本(の一部)を読んだ (途中で寝てしまったか、つまらないから止めたか分かりませんが、すべて読み切っていないことを表しています。)
Isä luki kirjan. → 本を(全部)読んだ (何度かに分けて読んだかもしれませんが、この時すべて読み切ったことを表しています。)
いかがでしょうか?
7月 12, 2019 @ 22:43:04
Jussiさん
コメントありがとうございます。なるほど、そう考えるとわかりやすいですね。
ただ「わかる」と「できる」は違うといいますか、自分で文を組み立てるときにはよく間違ってしまいます。練習あるのみですね。