フィンランド語学習記 vol.770 – vauhti

きのう取り上げた「Yle Uutiset selkosuomeksi」のニュース記事にこんな文が出てきました。

Ihmisten määrä kasvaa nopeaa vauhtia.

人間の数は速いスピードで増えている。

nopea は「速い」、vauhti は「スピード」の意味。

nopeaa vauhtia の部分は分格の形になっています。これはなぜなのでしょう?

日本語の感覚だと「速いスピードで」となるので、分格はふさわしくないようにも感じます。

(では何格ならよいのか?と言われると、それはそれで答えに困ってしまうのですが。。。)

この vaihti を辞書で引いてみると次のような例文が出ていました。

Auto ajoi kovaa vauhtia kohti suojatietä.

自動車は猛スピードで横断歩道へ突進した。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

ここでも冒頭の文と同じように kovaa vauhtia は分格の形になっています。やはり、

nopeaa vauhtia(速いスピードで)
kovaa vauhtia (猛スピードで)

というのはフィンランド語の標準的な形なのでしょう。

ただどうして分格になるのかな??と思考はぐるぐる回り続けます。

 

パスポート初級フィンランド語辞典
吉田 欣吾
白水社
売り上げランキング: 34,670