Xで始まる英単語

学生の頃、なんとなく好奇心から英和辞書の X や Z の欄をよく読んでいました。

辞書の小口(背表紙の逆の切断面)を見ると、これらの単語は数が非常に少ないことがわかります。

とりわけ X で始まる単語は、英語でもっとも数が少ないそうです。実際、中型の学習英和などでは、固有名詞を除くとほとんど数が残らないくらいです。

一例を見てみましょう。

Xanadu 桃源郷
xanthous 黄色い、黄色人種の
xenon キセノン
xenophobia 外国人恐怖症
Xhosa コサ族
x-ray x線、レントゲン写真
xylitol キシリトール、甘味料
xylophone 木琴

 
x-ray 以外はあまり馴染みのない単語かも知れません。xenophobia は以前のエントリーで紹介したことがあります。

[参考]iPhoneアプリ『ウィズダム英和・和英辞典2』で様々なphobiaを調べてみる | Fragments

英語では X が語頭に来ると[z]の発音になることが多いです。例えば xanthous はカタカナ表記をすると「ザンサス」です。

これらの単語を知っていても特に幸せになることはなさそうですが、一つだけちょっとした利点があります。

それは新しい辞書を購入する際、X の欄を見て単語の充実度を調べることができるということ。

数が多いから良い、数が少ないから悪いということではなく、どのあたりまでを網羅した辞書なのか、感覚的につかむことが目的です。

「この辞書は xenophobia はのっているが、xanthous はのっていない、なるほど」という具合。

また X の欄は普通に読んでいるだけでも思いがけない発見があるので、隙間時間にパラパラとめくってみるのもおもしろいと思います。