フィンランド語学習記 vol.67 − 通貨の名前

以前のエントリーで、フィンランド語の値段の言い方を紹介しました。

[参考]フィンランド語学習記 vol.58 − 値段はいくら? | Fragments

例えば、こんな表現。

Kuinka paljon tämä maksaa?(これはいくらですか)
Se maksaa 120 markkaa.(120マルッカです)
*kuinka(どのくらい)、paljon(多く)、tämä(これは)、maksaa(支払う)、se(それは)

現在、フィンランド語教室で使っている教科書(Suomea Suomeksi)では、ユーロ(euro)が導入される前のフィンランドの旧通貨単位マルッカ(markka)が使われています。古い教科書なので、旧通貨のままになっているとのこと。

それではフィンランドの近隣諸国の通貨はどのようになっているのでしょうか? 気になったので少し調べてみました。

 

フィンランド近隣諸国の通貨単位は?

一般に北欧と言うと、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの5か国を指しますが、この中でユーロに加入しているのはフィンランドだけです。

調べてみるまで、全く知りませんでした。他の4か国はクローネ(クローナ)という通貨単位を採用しています。

正確には、ノルウェーとデンマークではクローネ、スウェーデンとアイスランドではクローナと呼んでいるようです。

フィンランド語で表記すると kruunu となります。

フィン
kruunu クローネ(クローナ)
punta ポンド
rupla ルーブル
dollari ドル
jeni

 
イギリスのポンドは punta、ロシアのルーブルは rupla

ドルや円は、外来語の印である[-i]を付けて、dollarijeni になります。

 

13,570円か、135円70銭か

現在は円安の影響もあり、1ユーロは130円程度。

私たちがヨーロッパやアメリカで買い物をするとき、そこで飛び交う数字はせいぜい数百といったところでしょうが、外国の人が日本で買い物をするときには数万という数字が飛び交うことになります。

慣れていないと値段のやりとりをする際は、結構大変なのかもしれません。

初心者の場合、フィンランド語で kolmetoistatuhattaviisisataaseitsemänkymmentä と言われても、13,570という数字がアタマに浮かぶまでには時間がかかってしまいます。

日本語の場合もおそらく同じでしょう。

これを解決するには、現在の10,000円を100円にするというようなデノミネーションを行うほかありません。

その結果、ユーロにおけるセントのように、補助通貨として「銭」が復活することになるのだと思います。

いったいどちらが便利なのでしょうか?