フィンランド語学習記 vol.68 − 序数の名前

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数字も10,000くらいまでなら、何とか言えるようになりつつあるこの頃。
また新たなハードルが登場しました。そう序数の名前です。
序数というのは、英語で言うところの first, second, third。すなわち順番を表す数詞ですね。
教室ではまだ習っていないものの、時々見かけるようになったので調べておくことにしました。
まずは1から10までを見てみたいと思います。
基数 | 序数 | |
---|---|---|
1 | yksi | ensimmäinen |
2 | kaksi | toinen |
3 | kolme | kolmas |
4 | neljä | neljäs |
5 | viisi | viides |
6 | kuusi | kuudes |
7 | seitsemän | seitsemäs |
8 | kahdeksan | kahdeksas |
9 | yhdeksän | yhdeksäs |
10 | kymmenen | kymmenes |
こうして見ると、1と2がずいぶん派手に変化しています。
特に1は「いったい何があったんだ?」というくらいの変わりようですね。
ちょっと気になったので、近隣の言語も含めて基数の1と序数の1を比較してみました。
基数1 | 序数1 | |
---|---|---|
英語 | one | first |
ドイツ語 | eins | erste |
フィンランド語 | yksi | ensimmäinen |
エストニア語 | üks | esimene |
フランス語 | un | premier |
ラテン語 | ūnus | primus |
*ドイツ語は女性形、フランス語・ラテン語は男性形のみ表記。
どの言語でも基数の1と序数の1は大きく異なっているので、これはフィンランド語特有の現象ではないようです。慣れるしかないということなのでしょう。
一方『フィンランド語文法ハンドブック』を見てみると、こんな記載も。
話しことばでは eka「1番目の」、toka「2番目の」という語も使われます。また vika「最後の」という語もあります。
P.170
なるほど。eka なら簡単なのですが、もちろんそれだけという訳にはいきません。
とはいえ、3以上は法則性のある変化なので、覚えるのにそれほど大変ということはないでしょう。
まずはほっと一息というところです。