フィンランド語学習記 vol.71 − 別れの挨拶

photo credit: woodleywonderworks via photopin cc

To say goodbye is to die a little.(さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。)

というのは、レイモンド・チャンドラーの小説『ロング・グッドバイ』に出てくるセリフです。

今回は、人と別れるときのフィンランド語の挨拶を見てみましょう。

私が通っているフィンランド語教室でよく使うのは、Näkemiin(ナケミーン)という挨拶です。

これは少しだけ改まった表現なのだとか。

『フィンランド語が面白いほど身につく本』によると、フィンランド語には実にさまざまな別れの挨拶があるようです。

1. moi(モイ) カジュアル
2. moro(モロ)
3. moikka(モイッカ)
4. morjens(モリエンス)
5. heippa(ヘイッパ)
6. moido(モイド)
7. heido(ヘイド)
8. nähdään(ナフダーン) ニュートラル
9. näkemiin(ナケミーン) フォーマル

 
このうち1〜4は「こんにちは」と「さようなら」のどちらの意味でも使うことができるのだとか。

Moi!(こんにちは)
Moi!(さようなら)

日本語にはこのような表現はないので、ちょっと不思議な感じがしますね。

そもそも日本語の別れの挨拶は何があったかな?と考えてみると、

  • じゃあね
  • またね
  • バイバイ
  • お疲れ様(お疲れ)
  • さようなら(さよなら)
  • ごきげんよう

といったあたりでしょうか。

こうして書き出してみると、日本語にもさまざまな別れの挨拶があることがわかりました。

この中では「お疲れ様」というのが、日本語独特の表現なのかなと思います。

ちなみに「お疲れ様」を Google Translate で翻訳してみると、Cheers for good work. となりました。

これはいかにも作ったような言い回し。やはり対になる適切な表現がないのでしょう。

それでは本日もお疲れ様でした。Näkemiin!

 

カラー版 CD付 フィンランド語が面白いほど身につく本 (語学・入門の入門シリーズ)
栗原 薫 マルユットゥ コウリ
中経出版
売り上げランキング: 64,594