フィンランド語学習記 vol.78 − ドイツ人はドイツ語を話し、フランス人はフランス語を話す

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フィンランド語教室32週目のレポート。

今回はこれまでに習った文法事項を踏まえつつ、教科書に沿って様々な表現の練習をしました。

例えば、こんな文が出てきます。

Seppo on suomalainen.(セッポはフィンランド人です。)
Hän puhuu suomea.(彼はフィンランド語を話します。)
*suomalainen(フィンランド人)、puhuu(話す)、suomea(フィンランド語を)

フィンランド語で「フィンランド人」は suomalainen

フィンランド語で「フィンランド語」は suomi

ただし「フィンランド語を」というように「〜を」の意味を表すときは、主に分格という形を用います。

[主格]suomi(フィンランド語は)
[分格]suomea(フィンランド語を)

[参考]フィンランド語学習記 vol.55 − 分格のつくり方 | Fragments

教科書にはフィンランド以外の例も出てきます。

〜語
(主格)
〜人 〜語を
(分格)
フィンランド suomi suomalainen suomea
スウェーデン ruotsi ruotsalainen ruotsia
ノルウェー norja norjalainen norjaa
アイスランド islanti islantilainen islantia
デンマーク tanska tanskalainen tanskaa
ロシア venäja venäläinen venäjää
ドイツ saksa saksalainen saksaa
フランス ranska ranskalainen ranskaa
イギリス englanti englantilainen englantia
エストニア viro virolainen viroa

 
「〜語」を意味する単語に[-lainen/-läinen]を付けると「〜人」の意味になるのがわかります。

綴り字に関する若干の例外はこちら。

suomi → suomalainen(語末の i が a に変化)
ruotsi → ruotsalainen(語末の i が a に変化)
venä → venäläinen(語末の jä が消える)

これらの単語を使って、このような文を作ることができます。

Sabine on saksalainen. Hän puhuu saksaa.
(サビーヌはドイツ人です。彼女はドイツ語を話します。)

René on ranskalainen. Hän puhuu ranskaa.
(ルネはフランス人です。彼はフランス語を話します。)

Elizabeth on englantilainen. Hän puhuu englantia.
(エリザベスはイギリス人です。彼女は英語を話します。)

これらの例文は教科書(Suomea Suomeksi)からの引用なのですが、ひとつ面白いのは人名と「〜人」の単語が頭韻を踏んでいること。

このあたりのちょっとしたこだわり(?)に好感が持てる楽しい教科書なのです。