フィンランド語学習記 vol.86 − 格変化の折り返し地点
前回のフィンランド語教室で格変化の「変格」と「出格」を扱いました。
[参考]フィンランド語学習記 vol.84 − 変格の使い方 | Fragments
[参考]フィンランド語学習記 vol.85 − 出格の使い方 | Fragments
これにより、使える格変化の数もかなり増えてきたように思います。
『フィンランド語文法ハンドブック』にのっている格変化一覧のうち、既習のものに◯を付してみました。(talo は「家」を意味する単語)
単数 | 複数 | |||
---|---|---|---|---|
◯ | 主格 | 〜は/が | talo | talot |
◯ | 属格 | 〜の | talon | talojen |
◯ | 分格 | 〜を | taloa | taloja |
◯ | 内格 | 〜の中で/に | talossa | taloissa |
◯ | 出格 | 〜の中から | talosta | taloista |
入格 | 〜の中へ | taloon | taloihin | |
◯ | 接格 | 〜の表面で/に | talolla | taloilla |
奪格 | 〜の表面から | talolta | taloilta | |
向格 | 〜の表面へ | talolle | taloille | |
様格 | 〜として | talona | taloina | |
◯ | 変格 | 〜に(なる) | taloksi | taloiksi |
欠格 | 〜なしで | talotta | taloitta | |
具格 | 〜を使って | taloin | ||
共格 | 〜と共に | taloine- |
こうしてみると「まだ半分、されど半分」という感じで、それなりに道程を進んできたことがわかります。
既習の格の中では、分格だけがかなり特殊な作り方をするため、それに伴って覚えなければならないルールもたくさんあります。
しかしそれ以外の格は全く同じ作り方なので、格語尾の形さえ覚えておけば特に難しいことはありません。
未習の格がどうなっているのかはわかりませんが、分格のような特殊性さえなければ、すんなりと覚えられそうな気もします。
あるいは、さらに複雑なルールが待ち構えているのかもしれませんが。。。それならそれで頑張っていきましょう!