フィンランド語学習記 vol.87 − 色の名前
まだまだ暑い日が続きます。今朝も外出したら、太陽がぎらぎらと照っていました。
日本では日の丸の国旗にも見られるように、太陽の色を赤で表す文化がありますが、海外では黄色や白で表すことが多いのだとか。
そう言われてみると、たしかに昼間の太陽は白に近いような気がします。しかし白だとすると、子どもがクレヨンなどで絵を描くときには、どうやって描くのでしょう?
そんなどうでもよいことが気になってしまいました。
今回のエントリーでは、フィンランド語の色の名前を紹介してみます。フィンランド語で「色」は väri(複数形:värit)。
色の名前には、フィンランド語の人名や形容詞によく見られる[-nen]を語尾に持つものも多いようです。まずは基本色の名前を見てみましょう。
värit | フィン | 日 |
---|---|---|
valkoinen | 白 | |
sininen | 青 | |
punainen | 赤 | |
keltainen | 黄色 | |
musta | 黒 | |
vihreä | 緑 | |
harmaa | 灰色 | |
ruskea | 茶色 | |
violetti | 紫 | |
oranssi | オレンジ | |
kullanvärinen | 金色 | |
hopeanvärinen | 銀色 |
白は valkoinen(ヴァルコイネン)、青は sininen(スィニネン)、赤は punainen(プナイネン)。フィンランド語の発音は原則としてローマ字読みでよいので簡単です。
ちなみにフィンランドの国旗は白(valkoinen)と青(sininen)から成っており、白は雪(lumi)、青は湖(järvi)を表すのだそうです。これはいかにもフィンランドという感じ。
一方、お隣のスウェーデンの国旗は青(sininen)と金(kullanvärinen)から成っており、青は空(taivas)、金はキリスト教(kristillinen)・自由(vapaus)・独立(itsenäisyys)を表すのだとか。同じ青でも国によって異なる意味合いが与えられています。
この他、薄い(vaalea)、濃い(tumma)といった接頭辞を付けて表す色もあります。
värit | フィン | 日 |
---|---|---|
vaaleanpunainen | ピンク | |
vaaleansininen | 水色 | |
tummansininen | 紺 |
ピンクは「薄い赤」、水色は「薄い青」、紺は「濃い青」という具合。
*ただしピンクには、外来語の pinkki という単語もあるようです。
以上、今回はフィンランド語の色の名前をまとめてみました。
英語などと比べると、ずいぶん長い綴りの単語が多いですが、頑張って覚えていきましょう。
8月 19, 2013 @ 23:47:17
Hyvää iltaa,
フィンランドの国旗の色ですが,サカリ・トペリウス(1818年-1898年,詩人,作家,ジャーナリスト,教授)が「フィンランドの旗(1863年)」という詩の中で旗の生い立ちを謳っているがそれ以前1854年にも「Urholinna」の中で「白と青はフィンランドの色である。白は冬の雪を,青は湖の青を象徴している」と言っています。
http://www9.plala.or.jp/Jussih/hist/hist1-3.htm
フィンランドの湖は,枯れ葉や水生植物の枯れて腐ったものが堆積しているせいで黒々としています。これが鏡となって夏の空を映すと真っ青に染まります。従って湖の青は夏も象徴しています。
冬の湖でしたら結氷した上に雪が積もって真っ白ですから・・・・。
8月 22, 2013 @ 00:02:51
Hyvää iltaa!
ご教授ありがとうございます。ホームページも拝見しました。国旗ですから、さまざまな人の思いや歴史が重なっているのでしょうね。
青は好きな色ということもあり、フィンランドの国旗はとてもいいなと思います。いつかフィンランドの夏の湖も見てみたいものです。