八重山旅行記① − 鳩間島グルクン味わい編
8月最後の週に沖縄・八重山地方を旅行してきました。その旅の記録を簡単にまとめておきたいと思います。
八重山地方は日本の最南端。もっとも人口の多い石垣島(それでも約50,000人)を中心として、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、由布島、鳩間島、波照間島、与那国島など、大小さまざまな島から成っています。
ここを訪れるのは、学生のとき以来15年ぶり。
夜に石垣空港に着いたので、まずは市街地のホテルに一泊。翌日の船で鳩間島へ向かうことにしました。
鳩間島は西表島の北に位置する小さな円形の島。手元のガイドブックによると、現在の人口は63人とのこと(平成24年4月時点)。
朝は少しゆっくりしたかったので、11時発の2便で島へ向かうことにしました。
石垣島と周辺の島をつなぐ船が発着する離島ターミナルへ行くと、ずいぶん立派な建物ができていてびっくり。あれから長い時間が経ったのだなあと感慨深いものがあります。
ターミナルに置いてあったフリーペーパーをパラパラとめくっていたら、ふとシュノーケリングでもやってみるかと思い、鳩間島マリンサービスという業者さんに電話を入れてみました。すると運良く当日のツアーに間に合うとのこと。
11時になり、安栄観光の高速船で鳩間島へ向かいます。船の後尾の吹き抜けの座席に座っていると、懐かしい感覚が蘇ってきました。島へと向かうこの時間はいつも気分が高揚します。
海上は非常に穏やか、船もほとんど揺れることはありません。約40分の航海で鳩間島に着くと、マリンサービスのガイドさんがお供を連れて迎えに来てくれました。
ガイドさん「ヤギだね〜」
まあ、そうだろうとは思ったんですけどね。。。何事も念のため。
今晩の宿とマリンサービスはどちらも桟橋から徒歩1分。あっという間に着いてしまいます。
宿のおじい・おばあにご挨拶をし、荷物を解いて、海へ出る準備をします。
必要な装備一式(シュノーケル、水中マスク、マリンブーツ、フィン、ライフジャケット)を借りて、グラスボートで近隣の海へ。
まずはバラス島という、サンゴの殻だけでできているという幻の島へ向かいます。
今は三日月形のバラス島は、日々刻々とその姿を変えるそうです。台風が来たりすると、形も場所も変わってしまうのだとか。
初めてだったので、ガイドさんにシュノーケリングの基本を教えてもらい、そろそろと泳いでみました。
!
こんなに近くで魚が見れるとはびっくり。トロピカルな魚の群れとしばらくの間、時間を忘れて泳ぎました。
その後、珊瑚のきれいなポイントを2か所回り、15時半に鳩間島へ戻りました。
最後の方はすっかり波酔いしてしまったので、宿でしばらく横になって、17時ころから島を一周してみることに。
鳩間島はとにかく小さい島なので、徒歩で島を一周しても1時間もかからないとのこと。
島を時計に見立てると6時の位置にある集落から、反時計周りに島を一周します。
少し歩くと島の郵便局がありました。
こんな舗装道路も、
、、、すぐにこんな感じに。
島の東部は、樹木がうっそうと茂っており、人気もありません。
こんなところを歩いていて大丈夫なのだろうか?と思っていたころ、野生のヤギの集団と遭遇!
こちらの姿を見つけると、一目散に逃げて行きました。
テリトリーを荒らしてしまい、すまんすまんと思いつつ歩いて行くと、その後も繰り返しヤギくんと遭遇。鳩間はヤギの島なんですね。
島の北部に差し掛かると視界が開け、海を望むこともできます。それにしても17時を過ぎているのに日差しがとんでもなく強い!
もし真っ昼間に歩いていたら、大変なことになっていたでしょう。これから行く方はご注意ください。
島の周囲にはいくつかビーチもあり、島の西部にある屋良浜で少し泳いでみました。人が一人もいないので、完全なプライベートビーチ状態です。
18時前に宿に戻り、宿のおじい・おばあに夕食に招いていただきました(素泊りなのですが)。
ビールを飲みながらいただいたグルクンの唐揚げが大変に美味。普通の焼き魚ではなく唐揚げなので、外側はパリパリとしてスナックのような食感。白身の部分はぷりぷりしていて、とてもおいしくいただきました!
後で知ったのですが、グルクンは沖縄の県魚なんですね。これは納得。
一通り食事をいただいた後は、島のお話などをいろいろと伺いました。
今、島にいる人のうち、昔から鳩間にいる人は3分の1程度。あとは学校の先生とその家族、そして沖縄や内地から移り住んだ人なのだそうです。
島に一件だけあった商店も閉店してしまい、買い出しもなかなか大変なようです。
おじいは19時半には寝てしまうということなので、ほどよいところで別棟の自室へ退散。
外へ出てみると、周囲に光源が少ないせいか、星がすばらしくきれい。また宿が海のすぐ前にあるので、波の音が聞こえてきます。
そして台風が近づいているせいか、風がびゅんびゅん吹いています。果たして明日の船は出るのでしょうか?
そんな心配をしつつ、布団に横になると天井にぺたっと白ヤモリが。
白ヤモリは縁起がよいそうなので、きっと明日は大丈夫だろうと思いつつ、その日は眠りにつきました。