八重山旅行記③ − 竹富島のんびり自転車編

8月最後の週に沖縄・八重山地方を旅行してきました。その4日目の記録です。

1〜3日目の記録はこちら。

八重山旅行記① − 鳩間島グルクン味わい編 | Fragments
八重山旅行記② − 石垣島びゅんびゅんドライブ編 | Fragments

石垣島の宿。

台風は去ったものの、空は相変わらずの曇り。風もそれなりに吹いています。

まずは宿の前のマクドナルドでコーヒーを一杯。今日は果たして離島への船は出るのでしょうか? いずれにせよ、まずは離島ターミナルへ行ってみることに。

運行予定を見ると、波照間航路以外は通常運行だということがわかりました。よかった!

今日はどこの島へ行こうかな?としばらく思案した結果、15年前にも訪れた竹富島を再訪することに。

本当は島に一泊したいところですが、明日の午前に東京へ戻るため、今晩は石垣島に泊まる予定。石垣・竹富間は高速艇でわずか10分なので、竹富島なら気軽に日帰りができます。お昼の便で島へ向かうことにしました。

島に着くと、レンタサイクル業者のワゴン車が波止場に数台並んでいます。日帰りということもあり、自転車を使って島を回ってみることにしました。

業者さんの一人に自転車を借りたい旨を伝えると、ワゴン車で島の中心にあるお店まで連れて行ってくれるとのこと。

こんなお手軽でよいのか?と思いつつ、あっという間に集落へ到着。手続きを済ませ、ストレートハンドルの自転車を借りました。料金は1時間300円。

さてさっそく島を回ろう!と思ったのですが、昼食を食べていないことに気付き、近くの「かにふ」という食堂へ。中はとても広く、家族連れなどの観光客でにぎわっています。

おいしいカツカレーをいただき、休んでいると、轟音とともにものすごい雨が!

どうしたものかと思いましたが、すぐに止んだのでなんとかセーフ。今日はずいぶん不安定な天気のようです。

食堂を出て、まずは島の中心部を回ってみることにしました。


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竹富島は、人口わずか335人(平成24年4月時点)の小さな島。赤瓦の家と白砂の道という昔ながらの景観を今も残しており、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

そのため、八重山地方を訪れる観光客の多くが最初に訪れる人気の高い島です。この日は外国人観光客の姿もたくさん見えました。

15年前にここを初めて訪れたときには、島最大の祭礼である種子取祭(タナドゥイ)の真っ最中で、島の人や他の観光客とともにお祭りを楽しんだことを覚えています。その際、初めての泡盛もここで飲んだはず。

しばらく集落を回ってみると、特徴的な景観は昔と変わらないものの、お店が増えていたり、道がきれいになっていたり、やはり観光化がすすんだのだろうと思える点がいくつかありました。もちろんそれが悪いということではありません。

変わるものと変わらないもの、それぞれを内包しつつ、島の歴史は作られていくのでしょう。

西塘御嶽。西塘は竹富島出身の偉人。島の守り神として祀られています。

 

水牛車の水牛くんに遭遇。

 

左は老舗の高那旅館。右の建物は郵便局。

ひととおり中心部を見た後は、外回りの道路伝いにコンドイビーチへ。昔は草ぼうぼうの道をかきわけてビーチへ出た記憶があるのですが、今は普通に舗装道路でビーチへ出ることができます。

一歩足を踏み入れると、視界に入ってくるのは広い砂浜とエメラルドブルーの海。(この日は曇りなので、開放感はいまいちですが。。。)

非常に遠浅の海で、沖の方にも砂州があるため、そこで遊んでいる人も多くいました。荷物を置いて、1時間ほど泳いで過ごしました。

ほどよく体を動かしたところで、集落へ戻り「茶屋たかにゃ」でシークヮーサージュースを飲んで一休み。

その後、もう少し時間があったので、日本最南端の喜宝院というお寺へ行ってみました。

ここでは、昔の島人が使った民具や沖縄で使用された歴代の貨幣・紙幣など、さまざまな展示を見ることができます。

ぶらぶらと見学していると、ガイドさん(?)がやってきてさまざまな説明をしてくれました。

このガイドさん、展示物の説明のみならず、最近マチュピチュに行った話などを楽しそうにしてくれる、なかなかおもしろい人でした。ありがとうございます!

その後、自転車を返却し、17時15分の船で石垣へ戻ることにしました。

ターミナルへ戻ると、船に乗る人の列が長い! いったいどこにこれだけの人がいたんだろう?という感じです。

石垣へ戻り、宿で一休みの後、民謡酒場でお酒と夕食をいただくことにしました。

明日の午前の飛行機で東京へ戻るので、南国最期の夜。おいしいものをたくさん食べて、旅を締めくくりたいと思います。