フィンランド語学習記 vol.96 −『ニューエクスプレス・フィンランド語』を読んでみる

先日、白水社の語学入門書ニューエクスプレスシリーズの新刊『ニューエクスプレス・フィンランド語』が発売されました。

もともと好きなシリーズということもあり、発売日に早速購入。半分くらい読み進めてみました。

初めて出会う表現もあるものの、概ねこれまでの知識で理解することができました。

このシリーズは、どの言語も全20課で構成され、それぞれの課はスキット(会話)と文法解説から成り、2課ごとに練習問題も付いています。

ストーリーはかおるさんという日本人の主人公がヘルシンキに1年間留学し、フィンランドのさまざまな文化に触れるというもの。

ストックマンデパートに行ったり、テンペリアウキオ教会に行ったり、夏至祭に参加したり、フィンランド好きの人には馴染みのある舞台が多く出てきます。

基本的に独習を前提としているので、文法の解説はとても丁寧で、順番に読み進めていけば十分に理解できます。

そのため、フィンランド語を学ぶための最初のとっかかりとしておすすめの一冊です。

また私のように少しフィンランド語をかじった人が読んでも、これまで習った内容を復習し、新しい表現を追加で学ぶことができるので、手元に置いて損はないでしょう。

いずれにせよ日本語で書かれたフィンランド語の本というカテゴリー自体が希少なものなので、そのラインナップに新しい一冊が加わったというのは喜ばしいことだと思います。

 

CD付 ニューエクスプレス フィンランド語
山川 亜古
白水社
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