フィンランド語学習記 vol.101 − 羊を数えて
このところ、どうも夜寝付かれず、すっかり宵っ張りの朝寝坊になってしまいました。
もう少し朝型の生活にしたいのですが、なかなか上手くいきません。
仕方ないのでここは一つ古典的に、羊でも数えてみようかと思います。ただしフィンランド語で。
フィンランド語で「羊」は lammas(ラッマス)。
英語の lamb(子羊)と綴りが似ているので、もしかしたら共通の語源があるのかもしれませんね。
羊が一匹は yksi lammas、羊が二匹は kaksi lammasta。
[主格]lammas
[分格]lammasta
[分格]lammasta
フィンランド語では、2以上の数詞の後に来る名詞は分格の形になります。残念ながら英語のように単複同形という訳にはいきません。
ところで眠れない時に羊を数えるとよいという話は、何に由来するのでしょうか?
これについては諸説あるものの、その一つは sleep と sheep の音が似ているからというもの。
もしそうだとすると、フィンランド語で羊を数えてもまったく無駄ということになりますね。
仕方ないので、眠気を誘いそうな寝室回りの単語をいくつか集めてみました。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
nukkua | sleep | 眠る |
torkkua | snooze | 居眠りする |
unelias | sleepy | 眠い |
unelma | dream | 夢 |
makuuhuone | bedroom | 寝室 |
vuode | bed | ベッド |
tyyny | pillow | 枕 |
yöpuku | pajama | パジャマ |
nukkua は、語感からぬくっと起きるイメージがあるのですが、実際は「眠る」の意味。
今晩は早めに眠って、よい unelma が見られたらよいのですが。
10月 20, 2013 @ 11:41:22
こんにちは
多くのフィンランド語文法書では長子音は,日本語の促音のように「っ」(小さいつ)で発音すると書いてあります。しかし実際には,lammas の場合は lam-mas と2音節で発音しますのでラムマス(但し,ムはmuではなくmと唇を閉じるだけ,スはsuではなくs)の方がいいのかも。hammas(歯)も同様にハムマスです。
10月 20, 2013 @ 17:24:44
Hei!
子音が続くと普通は「ッ」ですが,「m」や「n」の場合はカタカナで書くなら「ン」だと思います(新聞のことをシムブンとは書かないので.).だから「lammas」は「ランマス」ですね.
「unelma」は I have a dream. の夢です.寝ているときに見るのは「uni」です.
ベッドはsänkyも良く見かけるけどvuodeの方が意味が広いのかな?これはちょっと不確かです.
Tsemppiä!
10月 20, 2013 @ 20:39:41
Jussi さん、Ohikulkija さん、コメントありがとうございます。
カタカナの発音表記は難しいですね。いずれにせよ外国語の音を日本語のカナで表記する以上、どうやっても近似値にならざるを得ないのだとは思います。
日本語の「ン」というのが、そもそも「ランマス」のように唇の合わさる[m]音と「ランドセル」のように唇の合わさらない[n]音を内包してしまっているのが、ややこしいところですね。
unelma の件も、ご指摘ありがとうございました。
考えてみると、なぜ英語や日本語は unelma と uni を同じ単語で表すのでしょう? これもまた不思議なことですね。